開発秘話

どうやって捨てればいいんだろう――

「スプレー缶ぽいぽい。」を開発したきっかけは1人の生活者として感じた不便さでした。とある理由で知人から中身がたっぷり入った潤滑油のスプレー缶を譲り受けたのですが、使う機会がなく、捨てようとして本当に困ったのです。

スプレー缶は中身を出し切ってから捨てなければならないというのは常識として知っていました。では、中身まで不要な場合にはどうすればよいのか。

インターネットでメーカーのホームページを調べると、ビニール袋に新聞紙を詰め、吹き付けて使い切るという方法が紹介されていました。

しかし、実際にやってみると、中身を吸い込まずに作業するのは難しく、しばらくすると胸が締め付けられるような気持ち悪さに襲われました。当然ながら、化学物質やガスが体に良いはずはありません。

何とかできないかと、思いついたのが「スプレー缶ぽいぽい。」の仕組みです。手作りした試作品を使ってみて私自身、その便利さに感動しました。そして、SNSにスプレー缶の処分に困っているという声が山のように載っているのを見て、「この感動を伝えたい」という思いが強まっていったのです。

専業主婦だった私が一念発起して起業し、各種のメーカー様と部品の供給や製造の交渉をして一つの商品としてまとめ、アマゾンをで世に送り出したのは2021年12月のことでした。

すぐにXでその便利さを認めて下さる投稿が相次ぎ、SNSのクチコミを中心に人気が広がっていきました。今ではアマゾンのクチコミも250件を超え、高評価をいただいています。

国内で生産されるスプレー缶の本数は年間約5億本に上ります。私同様、どう捨てればいいのか分からず放置されている方も多いはずです。もっともっと多くの人に使ってもらい、私と同じ感動を味わっていただければ、開発者冥利に尽きるところです。

この商品を発展させた形での新たな商品開発にも取り組んでいます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

ファインクリエイション代表 丸谷芙三子